労災保険を企業レベルで利用するなら総合保険がお得

労災保険には、一般的な労災保険オンリーの保険のほかにも、総合保険というものがあります。これはその名の通り総合的に保険をかけていくというものであり、あらゆる保険を同時に一つにまとめることによって経費を削減することができるというサービスです。

総合保険は各種の保険会社が提供していますので、そのサービス内容によって、どこまで保険がまとめられているのかが異なっています。事業活動全般に対応しているケースや、企業財産の保険、自動車などの所有物の保険から賠償責任の保険、工事の際にも利用できる保険、船舶や貨物などの運送に関する保険、リスクに関するこれらの保険に加えて、年金まで含まれている保険もあります。 大企業になってくると労災保険を一種類だけかけるケースは稀であり、どちらかというと総合保険という形で総合的にやっていくのが一般的です。

これは労働者の視点から見ても、充実した保険を適用している会社はどこかを探す際に利用できる理論です。つまり、大企業ほど充実した保険に入ることができるようになっている一方で、小さな企業ほど保険内容はあまり充実していないという実情に晒されることになります。

現在の労災保険の業界は、競争が激しくなっていることによって常にいかに他より有利な条件を示すことが出来るかということが問われています。そういう意味では、大企業向けのサービスはとにかく総合的に取り扱うことを前提とするようになっているため、総合保険もまた低価格になりつつあるのです。

もちろん、中小企業向けの総合保険もあり、これらの保険の場合にはそこそこの金額の負担で利用できるものがいま増加してきているため、中小企業も保険を総合保険に切り替えていくことが可能となっています。